【東京校】家族が安心して暮らせる、それはどういう環境だろう

家族が安心して暮らせる、それはどんな環境だろう
●2007年11月30日(金)
●河合塾コスモ特別講座
「クルド人 タスクンさんとフィリピン人 ドナさん夫妻の裁判について」
●参加ゼミ :人間関係論COSMO農園

クルド人・タスクンさんはトルコ政府軍隊によるクルド民族迫害に反対し、兵役による入隊を拒否。17才で来日、フィリピン人のドナさんと知り合い結婚、ジランちゃん(現在6歳)が生まれた。トルコに帰国すれば逮捕・拘禁の可能性が高い。しかし、日本で安定した生活を送るために提出した難民申請は04年1月却下された。日本は第三国への出国を認めず、タスクンさんはトルコへ、ドナさんとジランちゃんはフィリピンへ家族別々の「退去強制令」を告げ、3人をその場でバラバラの場所へ強制収用した。当時3才だったジランちゃんはすぐに仮放免されたものの突然両親と引き離されたことで大変なショックを受け、今も心に深い傷を負っている。タスクンさんとドナさんは長期収用のストレスから内臓疾患に。その悪化を理由に二人は仮放免されたが、一家は今もいつ収容されるか分からない不安な日々を送っている。あなたが日本人に生まれたのは偶然だ。もしあなた自身がそんな境遇だったら...どうしますか?
 
●真剣に話に聞き入る参加者のみなさん。コスモ生以外に、OB・OGや保護者の方も話を参加しました。
●左から、タスクンさん、ドナさん、ジランちゃん。
 
●家族に直面した厳しい現実を話してくれたジランちゃん家族。
担当スタッフから
【コスモ農園 阿蘇講師】
国際共生・多文化共生の実現を目指し、COSMO農園だけではなく、人間関係論ゼミ・現代社会のヴェールを剥ぐゼミ・社会問題ゼミなどに出席しているCOSMO生や、COSMOのOB・OGなど若い人たちとともに、3年間にわたってジランちゃん家族を支援し続けています。