【講師・瀧島正好】
政治・経済・法のあり方が人間の運命を左右する力は強力である。戦争・内乱、貧困と失業、環境破壊から自然災害、病気、自殺、犯罪にいたるまで、そこには政治・経済・法のあり方が深い影を落としている。むかしA.スミスという経済学者が市場経済の「合理的」しくみを「神の見えざる手」によるかのようだ、と言っていたが、政治や法の強制力もまたその本質と由来を認識しない限り誰ともいえない匿名の力の働きのように映るだろう。特に「民主主義」を金看板に掲げている国の政治・法・経済ほど矛盾だらけだ。それを暴く眼力を体得してほしい。